新井由木子【まだたべ】vol.025 嘘の家系の巻

楽しい嘘ってクセになるんでしょうか。“まだ食べたことのないもの”が気になって仕方がないイラストレーター・新井由木子さんが、食べるモノや関わるヒトと奮闘する日々を綴ります。

 わたしの父は嘘の名人でした。特にわたしが幼い頃には、わたしたちを面白がらせるためか、しょっちゅう嘘をついていました。

 あまりに硬いう○こをしたら自分のほうが持ち上がったとか、がんばれば耳からも息はできるとか。聞いた時は瞬間的に「嘘だ!」と思うのですが、大人の言うことだし、真面目な顔をして言っているし、もしかしたら本当かもしれないという疑いが、子どもにはぬぐいきれないものなのです。
 自分が持ち上がった話などは試しようがないですし、試してみたいとも思わないのですが、耳から息ができるというのは気になりました。

※【まだたべ】は、【思いつき書店】として世界文化社公式noteに移転しました。
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文・イラスト・写真:新井由木子(あらい ゆきこ)/東京都生まれ。イラストレーター・挿絵描き。埼玉県草加市にある書店「ペレカスブック」店主。挿絵や絵本の制作のかたわら書店を営む。著書に『誰かの見たもの 口伝怪奇譚』『おめでとうおばけ』(大日本図書)、『まんじゅうじいさん』(絵本塾出版)ほか。「この世はまだ たべたことのないものだらけ。東京に近い埼玉県の、とあるカフェの中にあるペレカスブックで、挿絵や絵本を作りながら本屋を営んでいます。料理は上手ではないけれど、生まれ故郷の式根島と、草加せんべいの町あたりを行き来しながら、食べること周りのことを書いてゆきます」
http://www.pelekasbook.com
Twitter:@pelekasbook

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