新井由木子【まだたべ】vol.034 ひがむパワーの巻

私も自分の顔が直視できない時があります。“まだ食べたことのないもの”が気になって仕方がないイラストレーター・新井由木子さんが、食べるモノや関わるヒトと奮闘する日々を綴ります。

 わたしはよく「すごい形相をしている」と、人から指摘をされます。
 面と向かって「今、顔がすごく怖い」と言われる時もありますし、単に「顔!」と注意されることも。「怒った顔で自転車に乗っている新井さんを見た」と、わざわざ報告をいただくこともあります。
 どうも心の中が、そのまま顔に出ているようです。
「すごく楽しそうな新井さんを見た」と言われたことは一度もないので、心の中はいつも嫌なことだらけなのでしょう。それについては、だいぶ自覚があります。
 そして、多々あるわたしの機嫌の悪さの中で、ひがみの感情というものが、いつも少なくない比率を占めているのです。


※【まだたべ】は、【思いつき書店】として世界文化社公式noteに移転しました。
連載はこちら

 

文・イラスト・写真:新井由木子(あらい ゆきこ)/東京都生まれ。イラストレーター・挿絵描き。埼玉県草加市にある書店「ペレカスブック」店主。挿絵や絵本の制作のかたわら書店を営む。著書に『誰かの見たもの 口伝怪奇譚』『おめでとうおばけ』(大日本図書)、『まんじゅうじいさん』(絵本塾出版)ほか。「この世はまだ たべたことのないものだらけ。東京に近い埼玉県の、とあるカフェの中にあるペレカスブックで、挿絵や絵本を作りながら本屋を営んでいます。料理は上手ではないけれど、生まれ故郷の式根島と、草加せんべいの町あたりを行き来しながら、食べること周りのことを書いてゆきます」
http://www.pelekasbook.com
Twitter:@pelekasbook

この連載のバックナンバー

▼ もっと見る