新井由木子【まだたべ】vol.041 “3gの違い”のわかる女の巻

重さ1gの身近なものといえば、1円玉。ということは、1円玉3枚分の重さが感覚的にわかるってことですね。“まだ食べたことのないもの”が気になって仕方がないイラストレーター・新井由木子さんが、食べるモノや関わるヒトと奮闘する日々を綴ります。

 わたしは昼間は書店ペレカスブックの店主ですが、朝早い時間はsoso cafe(ソソカフェ)というところで、おむすびを作っています(まだたべvol.010参照)。わたしが早朝に出勤してご飯を炊き、炊き上がった頃に社長とレイコさん、週末にはアヤノちゃんとイスズさんがやってきて、様々なおむすびを仕上げていきます。

 soso cafeのおむすびは野菜のおむすびです。今はケールが旬なので『ひよこ豆とケールのおむすび』が人気です。ケールというと青汁の原料として苦いイメージがありますが、草加の農家chavi pelto(チャヴィペルト)のケールは火を通すと苦味がなくなり、滋味がたっぷり。千切りのケールを大きな鍋で炒めると、油にじんわりと馴染んで塩味が引き立ちます。最後に挽きたての完熟胡椒を振って、茹でたひよこ豆と一緒にむすびます。このレシピを考えたchavi peltoは天才だと思います。

※【まだたべ】は、【思いつき書店】として世界文化社公式noteに移転しました。
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文・イラスト・写真:新井由木子(あらい ゆきこ)/東京都生まれ。イラストレーター・挿絵描き。埼玉県草加市にある書店「ペレカスブック」店主。挿絵や絵本の制作のかたわら書店を営む。著書に『誰かの見たもの 口伝怪奇譚』『おめでとうおばけ』(大日本図書)、『まんじゅうじいさん』(絵本塾出版)ほか。「この世はまだ たべたことのないものだらけ。東京に近い埼玉県の、とあるカフェの中にあるペレカスブックで、挿絵や絵本を作りながら本屋を営んでいます。料理は上手ではないけれど、生まれ故郷の式根島と、草加せんべいの町あたりを行き来しながら、食べること周りのことを書いてゆきます」
http://www.pelekasbook.com
Twitter:@pelekasbook

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