新井由木子【まだたべ】vol.048 客寄せの儀式の巻

雨乞いならぬ人乞い? 儀式に必要なものとは。“まだ食べたことのないもの”が気になって仕方がないイラストレーター・新井由木子さんが、食べるモノや関わるヒトと奮闘する日々を綴ります。

 お客さんが来ない!
 天気が悪いわけでもない、近所に新しいカフェができたという噂も聞かないのに、その日は何故か開店からお昼近くになっても、お客さんがひとりも来ないのです。

「一体どうしたんだろう」
 からっぽの店内を見回しながら、カフェコンバーション店主(以下コンバーション)が顔を曇らせてつぶやきます。
「もう一生、誰も来る気がしない」
 2階のセレクトショップエダハ店主(以下エダハ)も店番を放棄して、ぐったりとテーブルに突っ伏しています。


※【まだたべ】は、【思いつき書店】として世界文化社公式noteに移転しました。
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文・イラスト・写真:新井由木子(あらい ゆきこ)/東京都生まれ。イラストレーター・挿絵描き。埼玉県草加市にある書店「ペレカスブック」店主。挿絵や絵本の制作のかたわら書店を営む。著書に『誰かの見たもの 口伝怪奇譚』『おめでとうおばけ』(大日本図書)、『まんじゅうじいさん』(絵本塾出版)ほか。「この世はまだ たべたことのないものだらけ。東京に近い埼玉県の、とあるカフェの中にあるペレカスブックで、挿絵や絵本を作りながら本屋を営んでいます。料理は上手ではないけれど、生まれ故郷の式根島と、草加せんべいの町あたりを行き来しながら、食べること周りのことを書いてゆきます」
http://www.pelekasbook.com
Twitter:@pelekasbook

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