新井由木子【まだたべ】vol.049 草加のバル・スバルと水風船大会の巻

草加の夏の風物詩となるや否や? “まだ食べたことのないもの”が気になって仕方がないイラストレーター・新井由木子さんが、食べるモノや関わるヒトと奮闘する日々を綴ります。

 あれは去年のこと、野菜料理の美味しい草加のバル、『バル・スバル』とわたしの営むペレカスブックがコラボして、手ぬぐいを作ったのでした。
 バル・スバルの女店主(以下スバル)とペレカスの共通点は、ホラー映画と本と猫が好きなこと。モチーフとしたのはバル・スバルにしょっちゅうやって来る目つきの悪いノラ猫と、ペレカスブックのシンボルマークの魚猫。その2つを合体させて、目つきの悪い魚猫柄の手ぬぐいを作ることに決まったのでした。

 ところで、手ぬぐいというのは製造ロットがとても大きいものです。でも腐るものではないし、まあいいか、と合意する2人です。わたしも大らかですが、スバルも割と大らかなのです。
 しかし、山のような手ぬぐいが出来上がることをある程度は予想していたものの、実際に目にする手ぬぐいは、本当に山のような塊でした。それを、薄皮を剥がすように、1枚、また1枚と販売していくのですが、1年たっても山は全然小さくならないのでした。

※【まだたべ】は、【思いつき書店】として世界文化社公式noteに移転しました。
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文・イラスト・写真:新井由木子(あらい ゆきこ)/東京都生まれ。イラストレーター・挿絵描き。埼玉県草加市にある書店「ペレカスブック」店主。挿絵や絵本の制作のかたわら書店を営む。著書に『誰かの見たもの 口伝怪奇譚』『おめでとうおばけ』(大日本図書)、『まんじゅうじいさん』(絵本塾出版)ほか。「この世はまだ たべたことのないものだらけ。東京に近い埼玉県の、とあるカフェの中にあるペレカスブックで、挿絵や絵本を作りながら本屋を営んでいます。料理は上手ではないけれど、生まれ故郷の式根島と、草加せんべいの町あたりを行き来しながら、食べること周りのことを書いてゆきます」
http://www.pelekasbook.com
Twitter:@pelekasbook

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