新井由木子【まだたべ】vol.053 お金さんの巻

たとえ儲からなくても「大切だ」と思える仕事を断れない新井さん。きっと目に見えないご褒美もあると思うなあ。“まだ食べたことのないもの”が気になって仕方がないイラストレーター・新井由木子さんが、食べるモノや関わるヒトと奮闘する日々を綴ります。

 お金って、いったい世の中のどこにあるのだろう?
 しばしば、そんなことを思う人生を送ってまいりました。それもこれも、あまり人気もないくせに画業にしがみついているからで、誰のせいでもありません。自分のせいです。
 そんな中でも、一緒に仕事をしたいと言ってくれる編集者さんたちのおかげで、画業の道は細くとも途切れずに続いてきました。文芸誌での挿絵や文章の連載、それから本を3冊出すことができました(最近はエッセイに挑戦させてくれる編集者さんまで現れました)。
 最初の本が出るときには、娘はもうこれでお城に住めると思ったらしく、出かけて行った表参道の家々を見ては、こんな感じが良いなどと夢を語っていましたが、もちろん現実にはなりえませんでした。

※【まだたべ】は、【思いつき書店】として世界文化社公式noteに移転しました。
連載はこちら

 

文・イラスト・写真:新井由木子(あらい ゆきこ)/東京都生まれ。イラストレーター・挿絵描き。埼玉県草加市にある書店「ペレカスブック」店主。挿絵や絵本の制作のかたわら書店を営む。著書に『誰かの見たもの 口伝怪奇譚』『おめでとうおばけ』(大日本図書)、『まんじゅうじいさん』(絵本塾出版)ほか。「この世はまだ たべたことのないものだらけ。東京に近い埼玉県の、とあるカフェの中にあるペレカスブックで、挿絵や絵本を作りながら本屋を営んでいます。料理は上手ではないけれど、生まれ故郷の式根島と、草加せんべいの町あたりを行き来しながら、食べること周りのことを書いてゆきます」
http://www.pelekasbook.com
Twitter:@pelekasbook

この連載のバックナンバー

▼ もっと見る