新井由木子【まだたべ】vol.067 叔父の葬儀の巻

近しい人が亡くなると、不思議な出来事に遭遇することもあるような気がします。“まだ食べたことのないもの”が気になって仕方がないイラストレーター・新井由木子さんが、食べるモノや関わるヒトと奮闘する日々を綴ります。

 叔父の葬儀に参列するため、伊豆諸島の新島に行ってまいりました。
 長い間、病と闘っていた叔父だったので、死の知らせは急ではあったものの、皆ある程度心の準備ができており、滞在させてもらう叔母(母の妹)の家に着くと、誰もが穏やかな落ち着いた雰囲気の中にいました。

 従姉妹のみっちゃんが
「戒名って、必ずつけなくてはいけない、っていうことではないらしいよ」
 お茶を啜(すす)りながら言うと、
「じゃあ本名を墓石に彫ってもいいんだ」
 母が答えます。

※【まだたべ】は、【思いつき書店】として世界文化社公式noteに移転しました。
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文・イラスト・写真:新井由木子(あらい ゆきこ)/東京都生まれ。イラストレーター・挿絵描き。埼玉県草加市にある書店「ペレカスブック」店主。挿絵や絵本の制作のかたわら書店を営む。著書に『誰かの見たもの 口伝怪奇譚』『おめでとうおばけ』(大日本図書)、『まんじゅうじいさん』(絵本塾出版)ほか。「この世はまだ たべたことのないものだらけ。東京に近い埼玉県の、とあるカフェの中にあるペレカスブックで、挿絵や絵本を作りながら本屋を営んでいます。料理は上手ではないけれど、生まれ故郷の式根島と、草加せんべいの町あたりを行き来しながら、食べること周りのことを書いてゆきます」
http://www.pelekasbook.com
Twitter:@pelekasbook

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