新井由木子【まだたべ】vol.006 映画館のポップコーンの巻

何十年と生きていたって、世の中にはまだ食べたことのないものが溢れています。隣の家では毎日のように食卓に並んでいるのに、我が家では見たことも聞いたこともない、なんていう食べものもあるかもしれません。この連載では、そんな“まだ食べたことのないもの”が気になって仕方がない、というイラストレーター・新井由木子さんが、食べるモノや関わるヒトと奮闘する日々を綴ります。

 トム・クルーズがスタントマンなしで活躍する、あの有名なシリーズもののスパイ映画が大好きです。しかも映画館で観ると、更にとんでもなく面白いということを、娘に連れて行かれて知りました。
 最初に観たのは忘れもしない、トムがクレムリンに潜入したり、憎たらしい女のコロシヤとかが出てくる4作目でした。トムがロープにぶら下がって、ドバイの街にそそり立つ超高層タワーの周りを走るのが、もう、こわくてこわくてこわ面白くて、息が止まりそうでした。

 その時は映画館の後ろの席に、このシリーズを恒例で観にいらっしゃるのでしょう、お父さんお母さんと数人の子どもたちのご家族がずらりと並んで、ポップコーンを用意したり談笑したりしていました。

※【まだたべ】は、【思いつき書店】として世界文化社公式noteに移転しました。
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文・イラスト:新井由木子(あらい ゆきこ)/東京都生まれ。イラストレーター・挿絵描き。埼玉県草加市にある書店「ペレカスブック」店主。挿絵や絵本の制作のかたわら書店を営む。著書に『誰かの見たもの 口伝怪奇譚』『おめでとうおばけ』(大日本図書)、『まんじゅうじいさん』(絵本塾出版)ほか。「この世はまだ たべたことのないものだらけ。東京に近い埼玉県の、とあるカフェの中にあるペレカスブックで、挿絵や絵本を作りながら本屋を営んでいます。料理は上手ではないけれど、生まれ故郷の式根島と、草加せんべいの町あたりを行き来しながら、食べること周りのことを書いてゆきます」
http://www.pelekasbook.com
ブログ「Pelekas Books&Gallery&Bar」https://pelekas.exblog.jp
Twitter:@pelekasbook

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