新井由木子【まだたべ】vol.017 湯けむり二つ目の頭事件の巻

何十年と生きていたって、世の中にはまだ食べたことのないものが溢れています。隣の家では毎日のように食卓に並んでいるのに、我が家では見たことも聞いたこともない、なんていう食べものもあるかもしれません。この連載では、そんな“まだ食べたことのないもの”が気になって仕方がない、というイラストレーター・新井由木子さんが、食べるモノや関わるヒトと奮闘する日々を綴ります。

 銭湯って楽しい。
 今は昔ながらの銭湯よりスーパー銭湯が主流になりましたね。わたしの住んでいる草加にもいくつかスーパー銭湯がありますが、かつてその中のひとつによく娘を連れて行っていました。
 そこはウチから自転車で行けば身体もポカポカと温かいまま帰って来られるくらい近い、『松湯』の愛称で地元民に愛される獨協大学前駅近くの『スーパー銭湯・湯屋処まつばら』。ほぼ銭湯のようなお値段で入れるのに、ジェットバスもサウナも露天風呂もついています。わたしと幼かった娘のつつましい暮らしの、大切なうれしい場所でした。

※【まだたべ】は、【思いつき書店】として世界文化社公式noteに移転しました。
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文・イラスト:新井由木子(あらい ゆきこ)/東京都生まれ。イラストレーター・挿絵描き。埼玉県草加市にある書店「ペレカスブック」店主。挿絵や絵本の制作のかたわら書店を営む。著書に『誰かの見たもの 口伝怪奇譚』『おめでとうおばけ』(大日本図書)、『まんじゅうじいさん』(絵本塾出版)ほか。「この世はまだ たべたことのないものだらけ。東京に近い埼玉県の、とあるカフェの中にあるペレカスブックで、挿絵や絵本を作りながら本屋を営んでいます。料理は上手ではないけれど、生まれ故郷の式根島と、草加せんべいの町あたりを行き来しながら、食べること周りのことを書いてゆきます」
http://www.pelekasbook.com
Twitter:@pelekasbook

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