新井由木子【まだたべ】vol.021 ecoma coffeeの巻

街の色をさりげなく変えてくれた小さなカフェとは。“まだ食べたことのないもの”が気になって仕方がないイラストレーター・新井由木子さんが、食べるモノや関わるヒトと奮闘する日々を綴ります。

 わたしの自宅とわたしの小さな書店ペレカスブックを結ぶ街道上に「ecoma coffee」はあります。
 朝の時間を楽しむ常連さんや、お昼ごろにフラリと訪れた様子のお友だち同士。散歩の途中で休まれるおじいさん、おばあさん。ご家族からおひとり様、ワンコを連れた方はポカポカと陽のあたる表の席で。紺色のシェードと白い壁が美しい小さなお店には、見かけるといつも人がいます。

 ecoma coffeeを営むのは、新婚ホヤホヤのミホちゃんとジュンペイくんという若夫婦です。自宅の近所なこともあって、わたしは1日に何度もecoma coffeeの前を自転車で通過するのですが、その度にこのecomaの夫婦が「あらいさーーーん!」と呼びかけてくるのです。


※【まだたべ】は、【思いつき書店】として世界文化社公式noteに移転しました。
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文・イラスト・写真:新井由木子(あらい ゆきこ)/東京都生まれ。イラストレーター・挿絵描き。埼玉県草加市にある書店「ペレカスブック」店主。挿絵や絵本の制作のかたわら書店を営む。著書に『誰かの見たもの 口伝怪奇譚』『おめでとうおばけ』(大日本図書)、『まんじゅうじいさん』(絵本塾出版)ほか。「この世はまだ たべたことのないものだらけ。東京に近い埼玉県の、とあるカフェの中にあるペレカスブックで、挿絵や絵本を作りながら本屋を営んでいます。料理は上手ではないけれど、生まれ故郷の式根島と、草加せんべいの町あたりを行き来しながら、食べること周りのことを書いてゆきます」
http://www.pelekasbook.com
Twitter:@pelekasbook

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