ブーム来るかも?! 街歩きにピッタリ、手軽で美味しいイタリア流ストリートフード・その1

パンケーキ、チーズドック、タピオカ……。各国の美味しいものが手軽に食べられる日本ですが、世界には未知なる「うまいもん」がまだまだたくさんありそうです。令和の時代にブレイクするのは果たして……? 今週は、イタリアを拠点に旅と料理のジャーナリストとして活躍中の池田愛美さんと池田匡克さんの著書『完全版 イタリア料理手帖』から、イタリア式の手軽な“おやつ”あれこれを、2回に渡りご紹介します。ひょっとしたら次のブームのヒントがここにあるかもしれません。

イタリア式小腹満たしの“おやつ”

食事と食事の間にちょっとつまむ、あるいは時間のない時の食事代わりになるストリートフードは、古代ローマ時代よりイタリア人の日常生活になくてはならない“おやつ”。土地ごとの伝統の味が、屋台やキオスコと呼ばれる小屋で売られてきた。21世紀に入ってからはこの伝統を見直そうという動きが活発化、ストリートフードをテーマにしたイベントが各地で繰り広げられている。

ピアディーナ

ロマーニャ地方発祥のピアディーナは、小麦粉と水とラード(またはオリーブオイル)を混ぜて焼いた生地に具を挟む。写真左は生地に卵も加えたタイプ。

アランチーノ

シチリア州のライスコロッケ、アランチーノ(アランチーナともいう)。ラグー入り、生ハムとモッツァレッラ入りなどバリエーションがある。

スフィンチョーネ

シチリア州の“パンピザ”、スフィンチョーネ。たっぷりのトマトソースにアンチョビ、モリーカと呼ばれるパン粉がかかる。

パネッレ/パニッサ

ひよこ豆のペーストを揚げるのは、シチリア州とリグーリア州の伝統。前者はパネッレ、後者はパニッサと呼ぶ。

ピッツァフリッタ

ピッツァを揚げたピッツァフリッタはナポリの下町の味。大きさや具に作り手のこだわりがにじむ。

トラピッツィーノ

ローマの新興ストリートフード、トラピッツィーノ。ローマ伝統の煮込み料理をポケット状にしたピッツァ生地に詰め込んである。

フォルパーロ

ヴェネト州パドヴァの伝統屋台フォルパーロは、茹でダコ専門。最近はタコだけでなく、さまざまな魚介を茹でる店もある。

バッカラのフリット

バッカラ(塩蔵鱈)のフリット。中部以南ではポピュラーなストリートフードだが、特にローマでは下町の味。

バーガー、パンにいろいろ挟んで

南イタリアの総菜と軽食の店で。揚げ物を挟んだバーガー、チーズやトマトソースを包み込んだパンなどが並ぶ。


どれも手軽に小腹を満たすのにぴったりの美味しいおやつ。でも実はまだまだあるんです。次回のコラムでは、ストリートフード・その2をご紹介します。どうぞお楽しみに。
 

文・写真:池田愛美、池田匡克(いけだ まなみ、いけだ まさかつ)/出版社に雑誌編集者として勤務後、1998年イタリアに渡る。旅と料理のビジュアル・ノンフィクションの分野でインタビュー、取材、撮影、執筆活動を日本、イタリア両国で行う。主な著書は『シチリア美食の王国へ』(東京書籍)、『イタリアの老舗料理店』(角川書店)、『サルデーニャ!』(講談社)、『フィレンツェ美食散歩』『ローマ美食散歩』『アマルフィ&カプリ島』(以上、ダイヤモンド・ビッグ社)、『伝説のイタリアン、ガルガのクチーナ・エスプレッサ』(河出書房新社)、『Dolce! イタリアの地方菓子』『極旨パスタ』『最新版 ウィーンの優雅なカフェ&お菓子』(以上、世界文化社)など。
主宰サイトoffice-rotonda.jp
イタリアの旅と料理をテーマにしたWEBマガジンsaporitaweb.com

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