盛り付けは? 演出は? 手土産にするときは? 和菓子でのおもてなし3つのポイント

おもてなしをする側もされる側も、どこか背筋をピンと伸ばすような少しの緊張感を伴うのが、和菓子です。おもてなしをする側になったときに、どんなことに気を配るべきでしょうか。本日は、少人数での和菓子教室が人気の工房「和の菓子 いろは」の宇佐美桂子さんと高根幸子さんに、和菓子でおもてなしをする時の3つのポイントを教えていただきます。

きれいに盛りつけて

和菓子はお菓子が映える器を選んで、盛りつけましょう。とくに練りきりなどの繊細なお菓子は、傷つけないようにていねいに扱います。おもてなしには一つ一つのお菓子の姿がわかるように、間隔に余裕をもって盛り込むとよいでしょう。乾燥しやすいので、お出しする直前に和菓子用のケースから出して盛りつけます。

箸先が細くなっている「きんとん箸」があると、菓子を傷つけずに盛りつけられる。


やわらかなきんとんは、底をすくうように持つか、底の目立たないところを横から刺して盛るとよい。


とくに正面のないものは、いちばん美しく見えるところを正面に盛る。取り箸を添えて。

楽しい演出で

季節感のあるものや、行事にまつわる和菓子は、楽しい演出とともにもてなせば、喜ばれるうえ、おしゃべりも弾みます。

桃山製のお多福は、豆まきの升を器にして盛り込めば、節分の時季に最適。


甘夏羹は、切り分ける前の丸ごとの姿も目にごちそう。手描きのタグなどをつけて楽しく。

手土産にするときは

和菓子をお土産にさしあげるときは、見た目も美しく、持ち運びやすく、保存にも便利なように心づかいをしましょう。和菓子専用のケースや紙箱は、製菓材料店で入手できます。

1個ずつケースに入れて箱詰めすれば、形がくずれず持ち運べるうえ、乾燥しにくくなる。


蕎麦ぼうろは小分けにして袋詰めにすると割れにくい。乾燥剤などを入れても親切。


ご紹介した二人の著書『はじめて作る和菓子のいろは』には、初心者でも作れる和菓子のレシピがいっぱい。上手に作れたら、美味しいお茶とともに心を込めておもてなしを。

和の菓子 いろは/パティシエとして洋菓子店勤務の後、和菓子教室アシスタントを経て独立した高根幸子さんと、和菓子教室のアシスタント・講師を経て独立した宇佐美桂子さんの二人が立ち上げた工房。季節に寄り添い、暮らしの中に身近に感じられる和菓子作りを、という思いから、少人数制の和菓子教室を開催している。雑誌連載等でも活動中。
https://www.wanokashi-iroha.com/

撮影:櫻井めぐみ

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