本当においしく洋食を作りたい時に、あると便利な3つの道具・その1「スキレット」

食欲の秋が到来。「さあ、おいしいものを作るぞ! まずは道具を揃えるところから始めよう」とやる気が出てきたかたのために、洋食を作る時にあると便利な3つの道具を、東京・浅草の人気洋食店「レストラン大宮」オーナーシェフの大宮勝雄さんに教えていただきます。ひとつめの道具は、スキレットです。

肉をおいしくする魔法の鋳物(いもの)フライパン スキレット


スキレットとは鋳鉄製の分厚いフライパンのこと。「普通の肉が最上級の味に焼き上がるんですよ」という、大宮シェフの必須アイテムです。スキレットの特性は蓄熱性が高いこと。肉を入れたときに温度が下がらず、高温で素早く表面を焼き固めることができます。また火を止めて肉を休ませるときも、その保温性を利用すればゆっくりとムラなく火が入り、冷める心配もありません。鋳鉄製なので、ぬれたまま放置すると錆びるので注意しましょう。サイズにもよりますが、2000~3000円で購入できます。


初めて使うとき
1. コーティングされた錆び止めを、水とたわしでしっかり洗い落とす。傷がつくような金たわしや研磨剤入りの洗剤は禁止。
2. 乾かしてから、油をキッチンペーパーや布ですり込む。
3. 弱火から中火でじっくり5分ほど熱して、自然に冷ます。


使った後
1. 冷ましてから、たわしを使って湯で洗う。洗剤は使わない。
2. 軽く火にかけて乾かす。熱しすぎに注意。
3. 熱いうちに油を全体に塗り、冷ます。





火の通りが気になる分厚い豚肉も、余熱調理でムラなく火が入るので、柔らかく焼き上がる。



ミニサイズのスキレットで作る1人分のハムエッグは、そのまま食卓へ。蓄熱性が高く、冷めにくい。

切り身魚やスクランブルエッグにはフッ素樹脂加工のフライパンを


フッ素樹脂加工のフライパンは薄手なので、軽くて扱いやすいのが特徴です。フライパンをしっかり振って作るスクランブルエッグやさっと焼きたい切り身魚などには最適。ご飯を炒めるチキンライスやオムライス、玉ねぎの炒めなどにも向きます。


次回のおすすめコラム(木曜日)では、洋食を作る時に「あると便利な道具」その2をご紹介します。お楽しみに。

大宮勝雄(おおみや かつお)/1950年生まれ。東京・浅草「レストラン大宮」オーナーシェフ。フランス料理の修業をしたのち、26歳でニュージーランドのホテルでスーシェフに。28歳のときにイギリス、フランス、ギリシャ、モロッコなどを車で回り、その土地その土地の料理や文化を学ぶ。82年に、地元浅草に「レストラン大宮」を開店。以来30年、変わらず人気を博している。2007年には、新丸の内ビルディングに2店目をオープン。趣味はアウトドア。

撮影:高橋栄一

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