しいたけは日光浴でビタミンDを10倍に増やしてから食すべし! はやる気持ちを抑えれば旨みアップ

肉厚でおいしそうな生しいたけ、あなたはどうやって食べますか? もちろん新鮮なうちにそのまま焼いて……というかた、ちょっと待った! すぐに食べたい気持ちをちょっとだけ我慢して天日干しすると、もっとおいしくなり、栄養価も高まるようです。食べ方の“常識”を覆すと話題の本『その調理、9割の栄養捨ててます!』からご紹介します。

日に当たっていないしいたけは、ビタミンDが“ゼロ”だった!

しいたけを代表する栄養素といえば、カルシウムの吸収を高める「ビタミンD」。しかし、日の当たらない室内で栽培されたしいたけのビタミンDは、出荷時はほぼゼロなんです。実はしいたけの「エルゴステロール」は、紫外線を浴びることでビタミンDへと変化します。そのため、調理前に30分~1時間干せばビタミンDは何と10倍! 食物繊維やビタミンB1も10倍にアップするので、美容効果もバツグンです!

市販の干ししいたけの中には、熱風などで乾燥させたものもあるため、ビタミンDを確実にモノにしたいなら、生しいたけも、干ししいたけも、「天日干し」が絶対にお得。レンジ干しは意味がありませんよ!

●生しいたけは必ず「逆さ」に!
生のしいたけを干す時や保存する時には、カサを下に置くのが基本。上にしておくと胞子が落ちて、そこからしなびたり黒ずんだりしてしまいます。

●日光浴で栄養も旨みもアップ
天日干しはさまざまな野菜のおいしさを高めてくれますが、栄養価もアップするのはしいたけだけ。実はしいたけ同様、人間の体内のビタミンDも、日光浴で増えるんです。

「自家製干ししいたけ」のポイント


ざるや干し野菜用ネットなどを使い、丸ごとしいたけを干す場合にはカサを下に、軸を上にします。しっかり干したい場合は、スライスしてまんべんなく日光が当たるように並べましょう。すぐに使う場合には、干す時間は30分ほどでOKですが、保存性を高めたいなら1~2日干して、しっかり水分を抜くのがおすすめです。

おいしい干ししいたけの戻し方


軽く水洗いしカサの裏が水に浸るように浸けます。食品用フィルムを水面に密着させて冷蔵庫へ。ひと晩待つと旨み成分が10倍増えてさらにおいしくなります。しいたけの軸をつまんでやわらかくなっていたらできあがり。

監修:東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部/「食べることは体をつくること」。明治時代、多くの人が命を落とした脚気を改善するためには、日常の食事で栄養を摂ることが重要であると説いたのが、慈恵医大の学祖・高木兼寛博士。その伝統を今に受け継ぎ、体にしっかりと栄養が届く食事を患者さんに日々提供しています。

撮影:武蔵俊介

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