プロに教わる、手作りの焼き菓子をおいしく保存する方法

ハロウィンを皮切りに、秋から冬にかけては、クッキーやパウンドケーキなど焼き菓子を手作りする機会が増えます。かかる手間は同じだからと、ついつい多めに作りすぎてしまうことも。そこで、東京・国立の人気店「ユニコーン・ベーカリー」の島澤安從里さんに、焼き菓子の正しい保存方法を教えていただきます。きちんと保存すれば日にちが経ってもおいしく食べられますよ。
焼き菓子の保存方法について紹介します。
環境や季節によってお菓子の状態は異なるので、様子をみながら保存しましょう。
常温保存
焼き菓子は基本的には常温保存ができます。密閉容器に入れて、フタをして保存しましょう。ただし、クランブルがのったものは別。クランブルが湿らないように、密閉せずに保存すると食感を保ったまま保存できます。夏場はできるだけ早めに、長くても3日以内に食べきるようにしましょう。
・マフィン …… 常温で3日以内に食べきる
・ケーキ、ブラウニー、クッキー …… 常温で4~5日以内に食べきる
・フレッシュフルーツを使ったもの …… 常温で3日以内に食べきる
※アップルケーキなど生の果物を使ったものは早めに食べきります。
冷凍保存
食べきれない焼き菓子は、冷めたらすぐに冷凍しましょう。ラップでぴったり包んで、冷凍保存袋に入れて冷凍庫へ入れます。1カ月以内に食べきるようにしましょう。ただし、クランブルがのったものは冷凍できないので注意が必要。たとえばブラウニーを半分だけ食べて、残りはそのまま冷凍するなど、上手に冷凍を活用しましょう。
解凍する場合は
冷凍した焼き菓子を解凍する場合は、基本的には自然解凍します。トレイなどにのせて室温に数時間おき、解凍します。夏場は冷蔵庫に入れてもよいでしょう。
Point
※来週のコラムでは、島澤さんに教わる「焼き菓子のおいしい食べ方」をご紹介します。お楽しみに!
島澤安從里(しまざわ あんじゅり)/1981年、日本人の父親とアメリカ育ちのイギリス人の母親の間に生まれる。2000年に都内のアメリカンスクールを卒業後、障害児教育を行う都内のインターナショナルスクールに立ち上げから勤務。生徒のバースデーケーキやオーダーケーキを制作し、技術を磨くためにアメリカのケーキデコレーション講座を受講しインストラクターの資格を取得。結婚・出産を経て、2013年10月にUnicorn Bakeryをオープン。
撮影:安井真喜子
ユニコーンベーカリーの焼き菓子

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