今さら聞けない、本当においしい玉露の淹れ方

毎日のように日本茶を飲んでいる人は多いと思いますが、毎日のように玉露をおいしく飲んでいる人は、意外と少ないかもしれません。玉露ならではの、おいしい飲み方をご存じですか? せっかくの玉露を、煎茶と同じように淹れていませんか? そこで、お菓子研究家で日本茶インストラクターでもある本間節子さんに、玉露のおいしい淹れ方・味わい方を教えていただきます。ぜひ実践してみてください!

玉露を本当に味わって飲んでみたことはありますか?

最近はペットボトルのちょっと特別なお茶に「玉露入り」などがありますので、玉露を煎茶の高級なものと思われているかもしれません。
煎茶をいただく時と同じように玉露を淹れてしまうのは、もったいないと思います。

煎茶とは違う、玉露のおいしい淹れ方をご紹介します。
急須は、茶葉がちゃんとお湯を含んで開き、味が出てくるように、両手の手のひらですっぽり包めるような小さいものを使います。
玉露8g(3人分の目安)を入れ、1煎につきお湯を50mlずつ注いで3煎まで淹れます。
1煎目は熱湯50mlを50℃に冷まして急須に注ぎ、蓋をして2分待ってから湯のみに注ぎます。
注ぎ口から出てくるお茶はほんの少しなので、湯のみも「おちょこ」より小さいくらいのものがおいしく感じます。
それは、少ししか飲みきれないような濃厚な旨味で満ちていて、とろりとまったりした味わいで、今まで飲んだ事のない人はそれまでイメージしていた味と香りとは別物なので驚かれるでしょう。
2煎目は60℃で1分、3煎目は70℃で1分待って淹れます。
これより少ない量で淹れると、うまく淹れられないことがあります。

玉露の葉は、抹茶と同じ栽培方法なので、当然抹茶の産地で多くつくられています。
いろいろ説はありますが、抹茶用に育てたお茶の葉を普通煎茶のようにつくってみたのが始まりだという説もあります。
栽培しているお茶の葉を摘む最低2週間前には茶樹の上に棚をつくって覆いをし、日陰の下で育てるので、摘む頃には他の煎茶よりもはるかに旨味の多いお茶に育ちます。
旨味が多い特徴を、存分に味わうために湯温はかなり低めにして淹れます。

3煎ほど淹れてようやくお茶の葉が開ききると、鮮やかできれいな緑色の茶葉になり、見るからにおいしそうです。
実は、この飲み終わった後の茶葉は、食べてもおいしく、野菜のような感覚で料理にも使えます。
ポン酢をかけるだけでも箸休めになります。
(上記のように3煎淹れた茶葉は約40gになります。)

なお、水出しの場合は、容器に玉露10gを入れて水500mlを注ぎ、冷蔵庫に入れて12時間待ちます。

おいしく淹れた玉露は、えもいわれぬまろやかさです。明日は玉露の茶葉を使った簡単なメニューをご紹介します。お楽しみに!

本間節子(ほんま せつこ)/お菓子研究家、日本茶インストラクター。自宅で少人数制のお菓子教室「atelier h(アトリエ・エイチ)」を開くほか、書籍や雑誌でのレシピ提案、日本茶イベントや講習会などで幅広く活動。2013年から毎年渋谷ヒカリエで開催されている日本茶イベント「TOKYO TEA PARTY」では、初回から実行委員の一員として企画にたずさわっている。著書に『日本茶のさわやかスイーツ』(世界文化社)、『まいにちのお菓子づくり』、『マグカップケーキ』(主婦の友社)、『ヨーグルトのお菓子』(池田書店)などがある。
http://www.atelierh.jp

撮影:西山 航

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