おいしいチョコレートが食べたい! こだわり生チョコレートの食べ比べ厳選3

プレゼントに、自分へのご褒美に。チョコレートのおいしさが際立つ冬がやってきます。そこで、本日は大人気の生チョコレートを3軒のお店で食べ比べ。チョコレートの原料であるカカオを追求する小方真弓さん、スイーツジャーナリストの平岩理緒さんによりまとめられた「くらべる」手帖、『厳選ショコラ手帖』からのご紹介です。

「生チョコレート」とは
口に入れるとすぐにとろけて、幸せな気分になる生チョコレート。チョコレートと生クリームなどの水分を乳化させたガナッシュが結晶化したら、立方体や直方体に切り分ける。表面をチョコレートで覆わず、ココアや粉糖がけのみなので、ガナッシュをそのまま食べているかのよう。日持ちが短めなので、早めに食べきるのがおすすめ。

くらべどころは
1. 自慢の口どけの秘密は?
2. 甘さとほろ苦さ、酸味のバランスは?
3. どんなフレーバーがあるの?

「生チョコレート」というのは日本独自の呼び方だが、ヨーロッパでも、その形から「パヴェ=石畳」の名で親しまれている。フレーバーも色々あるが、まずはシンプルなものから食べくらべてみよう。

ラトリエ ド シマの「東京の石畳」

初代が考案、生チョコブームの火付け役

石畳を思わせる美しい形。
2種ブレンドのココアパウダーをまぶして。

素早くとろける、驚きのなめらかさ
数種のチョコレートをブレンドしてオリジナルの味に。日本人が食べやすい、濃厚だが口どけよく後味さっぱりのミルクチョコレート味に仕上げた。使用する生クリームは牧草を食べて育った北海道牛のミルク由来。表面のコーティングなしで、口どけのよさと保形性とを併せ持つガナッシュにするためには、温度調節の技術が重要なポイント。

●カカオ感…4
●フルーティー…3
●ナッティー…3

商品情報 
主な使用チョコレート:独自ブレンドのミルククーベルチュールチョコレート 
他の原材料:生クリーム、ココアパウダーなど

*12個入り、18個入り、40個入りがある。その他、キャラメリゼしたアーモンドをチョコレートがけにした「アマンドショコラ」や、レモンピールにミルクチョコをかけてゆずパウダーをのせた「シトロンゆず」なども人気。

【ラトリエ ド シマ】(東京・麹町)
二代目オーナーパティシエ 島田 徹さん
1976年東京都生まれ。2000年「A.ルコント」に入社。4年半、菓子作りの基本を徹底的に学ぶ。2004年渡仏。「ピエール・エルメ・パリ」、「ローラン・デュシェーヌ」、「ル・ブリストル」に勤務。帰国後、2009年に「パティシエ・シマ」二代目オーナーパティシエに就任。

ミュゼ ドゥ ショコラ テオブロマ 渋谷本店の「パヴェ セレクショネ」

抜群の口どけにココアパウダーのほろ苦さ

表面積が大きめやや薄手の石畳。
ココアパウダーの色も厳選。

繊細な口どけと風味が、心に残るスイーツ
味のイメージは「ビタースイート」。複数のクーベルチュールをブレンドして、オリジナルの味のチョコレートとして使用。大きめサイズで食べ応えのあるガナッシュと思いきや、口に入れるとすっと消えてなくなる繊細な口どけ。まぶすカカオパウダーの味はもちろん、色なども吟味。チョコレートらしいカラーのものを選んでいる。

●カカオ感…4
●フルーティー…3
●ナッティー…3

商品情報
主な使用チョコレート:数種類のクーベルチュールチョコレート
他の原材料:生クリーム、ココアパウダーなど

*ドン・ペリニヨンをふんだんに使い、フランボワーズの風味で仕上げた「クレーム ショコラ オ シャンパーニュ」もシェフの自信作。オリジナル容器に入り、付属の特製スプーンでいただくスペシャルな生チョコとして人気。

【ミュゼ ドゥ ショコラ テオブロマ 渋谷本店】(東京・代々木公園)
オーナーショコラティエ 土屋公二さん
1960年静岡県生まれ。高校卒業後、パティシエの道に。渡仏し、数々のパティスリー、ショコラトリー、レストランで修業。帰国後、「ミッシェル・ショーダン」等を経て、1999年、ショコラ専門店「ミュゼ ドゥ ショコラ テオブロマ」をオープン。入賞歴多数。

ca ca o 鎌倉店の「小町通りの石畳 アロマビター」

コロンビア産カカオが香る生チョコレート

手や口が汚れないひとくちサイズ。
ひんやり冷たいままで販売、保管は冷蔵で。

酸味と甘みのバランスが良くフルーティー
口に入れた瞬間、ほどける食感と喉に残ることのないすっきり感。独自の香気を持つコロンビア産トリニタリオ種カカオ「フィノデアロマカカオ」を使用。その中でも産地の異なるカカオ分(※)61%と70%のビターチョコレートをブレンド、空気量と水分量にこだわりより口どけよいガナッシュに。カカオパウダーもコロンビア産で香り高く。
※「カカオ分」とは:カカオ豆をすりつぶした液状のものは「カカオリカー」と呼ばれ、チョコレートの茶色い色の元になる固形分「カカオマス」と、油脂分である「カカオバター」とが含まれる。チョコレートの「カカオ分」表示は、カカオマスとカカオバターとを合わせた数字となっている。

●カカオ感…4
●フルーティー…4
●ナッティー…3

商品情報
主な使用チョコレート:コロンビア産フィノデアロマカカオ61%と70% 
他の原材料:生クリーム、カカオパウダーなど

*定番品では、カカオ分41%のミルクチョコレート使用ながら、コロンビア産ならではのしっかりとしたカカオ感が感じられる「アロマミルク」も人気。「抹茶」「ゆず」などのフレーバー系や日本酒・焼酎を使ったものもある。

【ca ca o 鎌倉店】(神奈川・鎌倉)
代表 石原紳伍さん
1984年大阪府生まれ。世界中のカカオ農園を旅し、自ら現地の生産・加工工程を体験。その経験からカカオ豆の判別ができ、豆の特徴に合わせた商品開発を行う。2015年、日常に上質なチョコレートを提案すべく「ca ca o」をオープン。



※商品ならびに店舗等の情報は『厳選ショコラ手帖』発行時である2017年9月14日現在のものです。諸事情により変更されることがあります。あらかじめご了承ください。

 

小方真弓(おがた まゆみ)/カカオ・チョコレートの世界で20年。2010年より南米コロンビアに活動拠点を移す。カカオの発掘、カカオ豆品質向上、生産指導、生産農家の地位向上などに努め、カカオ市場の発展に取り組む。

平岩理緒(ひらいわ りお)/マーケターとして食品メーカーなどのプロモーション、リサーチを担当し、商品開発・販促のプロセスに深く関わった経験を生かし、独立。1か月に200種類以上のスイーツを食べ歩き、雑誌やWEB、ラジオ、TV等で、スイーツを中心とする「食」の情報を発信するスイーツジャーナリストとして活動。執筆の他、セミナー講師、イベント司会、企業の商品開発コンサルティングまで幅広くこなす。「All About」スイーツガイド、「おとりよせネット」達人も務める。

撮影:久保田彩子

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