【コラム】クリスマスのホームパーティを美しく彩る4つのヒント

もうすぐクリスマス。そこで演出から料理まで、パーティのノウハウがぎっしり詰まった江川晴子さん著『HOME PARTY 料理と器と季節の演出』から、クリスマスパーティのしつらいのヒントを教えていただきましょう。ポイントは「食器ではないアイテムを使う」です。

年に一度のこの季節は「クリスマス・マルシェ」のパーティ。
「クリスマス・マルシェ」はドイツを中心に中世から続くヨーロッパの伝統的なお祭り。
クリスマスデコレーションに彩られた広場で、人々がグリューワインを片手に雑貨やお菓子を求めてそぞろ歩く、そんな風景をイメージしたクリスマスを楽しんでいただきたいと思います。



食器ではないアイテムを使う


アンティークのシルバーのコンポートに青い姫りんごを盛る。

ヨーロッパのクリスマス・マルシェがイメージなので、お料理をのせる器は、本来の使用目的にはこだわらず「アンティークテイストのあるもの」という条件で集めました。

というわけで、使ったのはガーデニング雑貨です。木製の入れ物や小さなアルミの2段トレイなどは、もともとガーデン小物を入れたり、アートフラワーのアレンジに使う花器なのでしょう。素材はアルミや木、ステンレスとさまざまですが、ニュアンスを合わせれば違和感なく収まります。料理をのせるもの=お皿という考え方をはずすと、いくらでもオリジナリティのあるテーブルが作れるという例です。もちろん、衛生面は考慮して、直接置けないものにはラップで覆うなどの工夫が必要です。

また、今回のテーブルは一方から見るのではなく、360度どこから見ても美しく見えるテーブルになっています。立体的に作ることによって、ボリューム感のあるテーブルができるので、黒くペイントした桐板やアクリル板を使って高低差をつけます。

花器代わりに使ったポメリー社のシャンパンクーラーと、大理石の板が全体にほどよい重厚感を出しています。


高低差をつける

黒くペイントした桐板を使って高低差をつける。桐板は既製品で、濃い茶色のものに、黒のスプレーで着色。桐の板のサイズは2種。20×10×5cm 20×20×1.5cm/ホームセンター ユニディー狛江店


ガーデニング関連の資材に注目

ラッピングしたチョコレートクリスピーをのせたアルミの小さなコンポート 直径17×高さ9cm
FLOWERSのロゴ入りの木製の入れ物 直径30×高さ5cm、直径25×高さ4.5cm。フラワー関係、ガーデニング関連の資材も面白く使える。/東京堂


ワインクーラーを花器に

シャンパーニュで有名なポメリー社のワインクーラーにもみを活ける。右のアルミの2段トレイ 直径21.5×高さ11cm/PANCOW BOTANY KOMAZAWA


大理石などの素材感を活かす

大理石の板「 パイでも作るときに使って」と友人が置いていった大理石。重かったので、数年間そのままにしておいたものをいくつかにカットしてもらい、日の目をみることに。
一つは、塊の肉をサーブするとき用。これに、チキンや骨付きハムをのせてサーブすると見ばえがよい。残りの大理石は、細く切ってアペリティフのフードを置くのに使う。普通の皿に盛るよりゴージャス感が出るのは、石の持つ素材感と厚みのおかげ。



黒い耐熱皿(パンプディングに使用) 直径26×高さ6cm/Regás(レガス)カスエラ ブラック

今回はクリスマスのパーティのしつらいの一部をご紹介しましたが、「魅せるテーブルの作り方」のプロである江川さんの本には、料理やおもてなしのヒントもたくさん。ホームパーティの機会が増えるこの季節の参考書におすすめです。
 

江川晴子(えがわ はるこ)/1988年外資系金融企業を退社後、デパートやインテリア業界でフラワーアレンジメントを中心としたディスプレイの修業を積み、1991年独立。1998年PARTY DESIGN設立。NYのNEW SCHOOL Culinary Artsにて、短期Cateringコースを履修、その後NY FOODSHOWやマンハッタン内にある大小さまざまなケータリングショップに足を運び、ビジネス形態をリサーチして、PARTY DESIGNのケータリングスタイルのベースを確立する。高級ファッションブランドの展示会、ショップオープニングなどのパーティを主に活動を続けて18年目。ブランドのテーマに合わせたクリエイティブなディスプレイと華やかなパーティフードを得意とし、個性的なクラブ系パーティからウェディングのトータルコーディネートまで、さまざまな種類と規模のパーティに携わる。ケータリングビジネスの他に、女性誌を中心に撮影のコーディネートや、展示会でのディスプレイ、また、メーカー社内にて、商品スタイリングの研修講師等を行う。3年前より、内外で「魅せるテーブルの作り方」と題してPARTY SEMINARを継続中。http://www.partydesign.jp

撮影:松川真介