【コラム】買ってすぐに飲むのはNG!おうちでシャンパーニュを楽しむ6つのヒント

先月に続き、好評発売中の本『ワイン好きのための ワインのおつまみ160』から、ご家庭でシャンパーニュをおいしくいただくための6つのヒントをご紹介します。教えていただくのは、東京・銀座「サロン・ド・シャンパーニュ ヴィオニス」オーナーであり全日本最優秀ソムリエの阿部誠さんです。

1 グラス

グラスは味のタイプによって替えるのがおすすめ
シャンパーニュの魅力はグラスの底から立ち上るきめ細かな泡と香り。それを楽しむには、背の高いフルート形のグラスがおすすめです。
 そのフルート形のなかにも微妙に大きさの違うグラスがあり、すっきりとした味わいのシャンパーニュには細めのグラス、ボリュームのある味わいのものにはより香りを楽しめるように下部が少しふくらんだタイプのものが適しています。
 洗うときは洗剤を使ってもかまいませんが、きれいにゆすいで、グラス用のふきんでしっかりふくこと。

すっきりとした味わいのものは細いグラスに八分目まで、ボリューム感のあるものはゆっくり香りを楽しむために、大きめのグラスに1/3を目安に入れる。

2 適温と冷やし方

飲む前に適温に冷やすこと。買ってきてすぐには飲まないように
シャンパーニュの適温は辛口が7~8℃、甘口は8~10℃です。冷蔵庫で1~2日冷やすと飲み頃ですが、急ぐ場合はシャンパンクーラーに入れて、たっぷりの氷と水で冷やすと20~30分で冷えます。
 たとえ冷えたものを買ってきたとしても、すぐには飲まないでください。買ってすぐのシャンパーニュは振動で味わいに落ち着きがなくなっています。最低3日間、できれば1週間はおくのがおすすめです。

3 開栓

コルクが飛ばないように押さえながら、ボトルを回しましょう
シャンパーニュのコルクを抜くとき、ポンッと音を立てるのはじつはマナー違反です。
 上手に開けるコツはボトルを回すこと。コルクを親指でしっかり押さえ、反対の手でボトルの底を持って回します。徐々にコルクを押さえる力を弱めると簡単に抜けます。
 自信のないかたは、あらかじめコルクに布をかぶせておくと、コルクが飛んでしまったり、ふきこぼれてぬれてしまう心配がありません。

針金をゆるめた段階でコルクは浮き始めるため、親指でしっかり押さえておく(写真左)。ボトルを回しな
がら、コルクを押さえる力を弱める(写真右)。

4 注ぐ

泡を立てないように、グラスを斜めに傾けてゆっくりと
どんなに慎重に注いでも泡立ってしまい、泡がおさまるのを待ちながら2~3回に分けて注いでいませんか? 
 おうちでシャンパーニュを楽しむときは、ソムリエのようにグラスをテーブルに置いたまま注がず、グラスを手に持って傾け、静かにゆっくり注いでください。適度な泡を残しつつ一気にきれいに注げます。
 またグラスにシャンパーニュが残っていてもつぎたしOK。からになった人に注ぐときに、ほかの人にもつぎたしてもかまいません。

ステムのつけ根とふくらんだ部分を持ち、傾けて静かにゆっくりと注ぐ。

5 ピッコロサイズ

小道具があるとより盛り上がります。ひとりで飲みきれないときにも
一時期フランスで流行ったのが、200ml入りの小さなピッコロサイズにストローをさして飲むスタイル。おもてなしのときに、ワインクーラーにさまざまな銘柄のシャンパーニュを入れ、お好きなものを選んでもらうのもおしゃれです。ボトルから直接いただくため、思い思いのペースでゆっくり飲んでも、最後まで泡を楽しむことができます。200mlなのでひとりでちょっと飲みたいときにも気兼ねなく開けられます。

さまざまな種類やラベルのピッコロサイズを用意し、好きなものを選ぶのも楽しみのひとつ。

6 ミニャルディーズ

チョコレートやマカロンも、シャンパンと相性のよい立派なおつまみに
シャンパーニュはスウィーツとのマリアージュも楽しめます。シャンパントリュフを例に挙げるまでもなく、チョコレートは最適。好みのお店のマカロンなども盛り合わせて、甘め(ドゥミ・セック以上)のシャ
ンパーニュを合わせると、気軽におもてなしもできます。
 ただし、チョコレートは必ずカカオ70%以上のビターなものを。マカロンはスタンダードなフレーバーがおすすめです。そのほかメレンゲ菓子のふわふわっとしたテクスチャーとも好相性。

チョコレート、マカロンのほかに、アーモンドやナッツの風味豊かな焼き菓子もおすすめ。

シャンパーニュにはまりそうなら…

シャンパーニュの基本も押さえ、ぴったりのおつまみも覚えたら、もっといろんなシャンパーニュを楽しみたくなったのでは? 
 そんなかたにはこの「ミュズレボード」。
 ミュズレ(コルクの上についている王冠)は日本ではあまり知られていませんが、フランスではコレクターが多く、ワインのエチケットのようにコレクションされています。ミュズレボードを眺め、飲んだシャンパーニュを思い出すのも至福の時間です。

「ヴィオニス」のミュズレボードにはメゾンのオーナーなどのサインが。左下のぶどうのイラストのものは阿部さんのサイン。

サロン・ド・シャンパーニュ ヴィオニス/銀座の金春通りに、今のシャンパーニュブームを作ったバー【ヴィオニス】が開店したのは13年前。2002年の全日本最優秀ソムリエでもある阿部誠さんが厳選したシャンパーニュは、じつに360種類! グラスでも常時5種類ほど楽しめ、食事の前後に立ち寄るかたも多いといいます。メニューはオードブルから自家製デザートまで約20品。いずれもシャンパーニュと最高のマリアージュが約束されています。阿部さん主宰のワインスクールも人気。
http://vionys.com/