【コラム】プロに教わる! スープジャーを上手に使う5つのコツと、お弁当作りの6つのポイント

春からの新学期に備える季節。お弁当に温かいスープを食べられるスープジャーは、忙しいお母さんにとっても、こどもにとっても嬉しいアイテムです。そこで今回は、こどもに持たせるお弁当をスープジャーで作るときのコツを、料理研究家の渡辺あきこさんに教えていただきました。

スープジャーを上手に使うための5つのコツ

寒い冬や、夏場に冷房の効きすぎた室内などで温かいスープが食べられるのは、うれしいこと。温かいスープをおいしく食べるには、使い方のポイントを知って、ジャーをかしこく使いこなしましょう。

【1】スープや具材の入れすぎに注意
スープや具材を入れすぎると、ふたをしたときにあふれたり、移動中にもれる可能性があります。具材はあまり入れすぎず、スープは、ジャーの8分目までがポイント。逆に少なすぎると、スープが冷めやすいので注意しましょう。

【2】スープを入れる前に、ジャーの中を温めておく
調理したスープを入れる前に、あらかじめジャーに熱湯を入れて温めておくと、スープの温度が下がりにくく、ある程度時間が経ってもおいしくいただけます。熱湯でなくてもかまいませんが、殺菌効果も期待して、熱湯で温めておくと安心です。

【3】やけどには十分注意する
調理したての熱々のスープを扱うので、やけどには十分注意しましょう。先に具をスプーンでジャーに入れ、それからスープを注ぎ入れると、汁などの飛びはねを防ぐことができます。

【4】電子レンジに直接かけない
スープジャーごと電子レンジにかけることはできません。商品によっては、食器洗浄機もNGの場合も。付属の取扱説明書に従って使用しましょう。

【5】洗ったあと熱湯につける
夏場におすすめしているのは、洗ったあと熱湯につけおくこと。ボウルに洗ったジャーを入れ、沸かした湯を注ぐだけで、手軽に殺菌ができます。

スープジャーでこどものお弁当を作るときの6つのポイント

スープジャーの容量に合わせて1人分のスープを作る場合、シンプルで簡単な分、加減ひとつで味は変わってしまいます。本当においしいスープを作るためにも、これらのアドバイスに気をつけて作ってみてください。

【塩味は薄めに】
塩は、熱湯でも意外と溶けにくいのを知っていますか? 入れたら混ぜて、少し経ってから味見をしましょう。塩味は、やや薄いかな、というぐらいがちょうどいい加減です。

【野菜は切り方を揃えて食感をよくする】
野菜には、それぞれに最適な堅さになるゆで時間があります。生煮えやゆですぎはおいしくなく、こどもは野菜を嫌います。簡単なのは、野菜の大きさ、切り方を揃えてゆでること。そうすることで火の通りが均一になり、食感も味もよくなります。

【1人分は小さい鍋で】

1人分の分量は意外なほど少ないです。大きい鍋を使うと、煮詰まって濃すぎる味つけになったりすることがあります。直径15~16cmほどのふた付きで深めの小さい鍋を使うと失敗が少なくなります。

【必ず味見をする】
レシピの分量通りに作っても、そのときの気温、食材の産地などによって、毎回味は変わるもの。とくに塩を入れるときには必ず先に味見をしましょう。料理の味を覚えることで、変わらないわが家の味ができていくのです。

【タイマーは必携】
分量が少ない料理をするときには、タイマーは必携です。ゆで時間の見張り番をタイマーに任せておけば、その間に効率よくほかの作業ができます。手間がかかると敬遠せず、むしろ手間を省くためにも、タイマーをもっと活用しましょう。

【食材は冷凍ストックが便利】

そのつど、1人分の材料を揃えるのは、手間もお金もかかってとても不経済。使い勝手のいい肉、野菜を冷凍しておけば、急にお弁当が必要になったときや、忙しいときなどに重宝します。

スープジャーの使い方のコツがわかったら、早速「ミネストローネスープ」を作ってみましょう。トマトのほどよい酸味が食欲をそそります。お弁当にはロールパンを添えて。

ミネストローネスープ


【材料(1人分)】
ベーコン…1枚(約12g)
玉ねぎ…1/8個(30g)
セロリ…1/12本(10g)
さやいんげん…2本
ミニトマト…2個
マカロニ(細いもの)…5g
オリーブ油…小さじ1
塩・こしょう…各適量
【A】水…1と1/2カップ
【A】コンソメスープの素(顆粒)…小さじ1/2

【作り方】
1.ベーコン、玉ねぎ、セロリは1cm角に、さやいんげんはすじを取って1cm長さに、ミニトマトは8等分に切る。
2.鍋にオリーブ油を熱し、1のミニトマト以外を中火で軽く炒め、ミニトマト、Aを加える。煮立ったら弱火にし、ふたをして10分煮る。
3.マカロニを加えて堅めに煮て、塩、こしょうで味をととのえ、火を止める。
4.熱いうちにジャーに移す。

【Point】
マカロニを入れすぎるとふやけて増量しすぎてしまうので注意しましょう。マカロニのかわりにスパゲティの麺を折って入れてもおいしいですよ。

【食材メモ】
ベーコンにはビタミンB群が豊富に含まれるので、疲労を回復したり、神経を落ち着かせる効果があります。また、体の隅々に酸素を供給する手助けをしてくれる鉄分も含まれています。
 

渡辺あきこ(わたなべ あきこ)/料理研究家。料理学校の講師を務め、その後独立。現在は、雑誌、書籍、テレビ、新聞、講習会などで活躍中。和食を中心とした基本を踏まえた家庭料理を得意とする。著書に『毎日つくる園児のおべんとう』(大泉書店)、『渡辺あきこの東大合格ごはん』(主婦の友社)など多数。

撮影:大見謝星斗