【コラム】春の行楽にもぴったり!「手まりおにぎり」のすすめ

今日は東京の上野動物園開園記念日。春休みにはシャンシャンを見に行きますか? 上野公園でお花見もいいですね。そこで本日は、春の行楽弁当にもおすすめの、作るのも食べるのも手軽で楽しい「手まりおにぎり」を紹介します。教えてくださるのは、テレビや雑誌でもご活躍中のフードコーディネーター、平岡淳子さんです。上手な作り方のコツもわかりますよ。
手まりおにぎりをおすすめする4つの理由
手まりおにぎりと普通のおにぎりと、どう違うの? 手まりおにぎりならではのよさを紹介します。
1.小さくてもお腹にたまる!
手まりおにぎりは、ぎゅっとにぎるので見た目よりもごはんがぎっしり詰まっています。
持ち運びしやすく、お腹にたまるので、携帯食としても優秀。朝食や昼食など、時間がないときにひとつ食べておけば、腹もちがよくておすすめです。
2.中身が見えるので華やか!
普通のおにぎりはごはんで具が包まれていることが多く、中身が見えないことも。でも、手まりおにぎりは小さいサイズだから、具がはみ出していたり、上にのっていたりと、中身が見えて楽しい。
おもてなしやホームパーティーで活躍してくれます。
3.小さく作って、いろいろな種類を食べられる
手まりおにぎりのごはんの量は、普通のおにぎりの半分くらい。大きさも、ひと口からふた口でぱくっと食べられるくらいのプチサイズ。
そのため、味や食材など、いろいろな種類を楽しむことができるのです。
4.冷凍しておくと、いざというときに便利
手まりおにぎりをたくさん作って冷凍しておくと、ちょっと小腹が空いたときや、お弁当を作るときに、解凍して食べられるので便利です。
旬の食材を混ぜ込んで冷凍しておけば、旬が過ぎた後でも味わえます。
手まりおにぎりのおいしいにぎり方
次に、簡単においしく、手まりサイズのおにぎりをにぎるコツを紹介します。
1.炊きたてのごはんをおひつに入れる
おひつを水でしめらせ、ごはんを入れて余計な水分を飛ばす。電子レンジで温めたごはんは、まとまりにくく、食べるときに割れてしまうこともあるため、ごはんはできるだけ炊きたての状態で。
2.お茶碗、もしくは小鉢にごはんをよそう
お茶碗や小鉢にごはんをよそってごはんの量を調整する。自分にちょうどよいサイズのお椀を決めておくと、同じ分量で作りやすい。
※ここではごはんが約40gになる小鉢を使用。
3.手を水でしめらせる
指先に水をつけ、両手をすり合わせる。ごはん粒が手にくっつかない最低限の量でOK。夏場は酢にかえると殺菌作用になって◎。梅酢などを使うとおにぎりがほんのりピンクに色づく。
4.手に塩をつける
指の第1関節くらいを目安に、塩をとる(具や味つけで調整する)。塩は殺菌効果もあり。ちょっと濃い目につけておくと、時間が経っても食べるときに味がキープされておいしい。
5.おにぎりの形を整える
両手でぎゅっとおにぎりをにぎって型崩れをふせぐ。
6.完成!
ころんと愛らしい手まりおにぎりの完成!
●炊き込みごはんはガーゼやラップでにぎって形を作る
炊き込みごはんや混ぜごはんなど、具が多く、まとめにくいものは、2の後にぬらしてきつく絞ったガーゼやラップで丸く形を作るとほろほろとほぐれにくい。油っぽいものや汁気のある具材を混ぜ込みにぎるときはガーゼ、カレー味やトマト味など色がつくものはラップがよい。
下にご紹介している平岡さんの著書『小さくてかわいい! 手まりおにぎりレシピ100』には、ベーシックなものからユニークなものまで、100のレシピが紹介されています。あなたも「手まりおにぎり生活」を始めてみませんか。
撮影:佐藤竜一郎
小さくてかわいい! 手まりおにぎりレシピ100

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