【コラム】大人のたしなみ、バーで正しくカクテルを愉しむための基礎知識

カクテルは、大人のお酒の愉しみ方のひとつですが、見よう見まねで飲んでいた“あの頃”のまま、大人になっていませんか? カクテルの正しい知識と愉しみ方を指南してくれる『基本のカクテル手帖』から、バーでの正しいたしなみを紹介します。

カクテルを味わうには、バーへ行くのがいちばんだ。バーでは酒と雰囲気、ときにはカウンター越しのバーテンダーとの会話も愉しみたい。気になるスマートなふるまい方を紹介しよう。

バーでの注文は?

カクテル名がわかればそれを伝え、そうでなければ「アルコール度数の低い飲みやすいものを」などと希望を告げよう。カクテル名のほかに、「ラムは○○で」と銘柄を指定したり、「少し甘めに」などと好みの味わいを伝えてもいい。
 また「ジンベースでさっぱりとしたものを」「ウイスキーベースでフルーティーなショートを」などと、バーテンダーに任せるのもバーならではの愉しみだ。

飾りのフルーツはどうする?

フルーツはカクテルの一部なので食べてよく、種や皮は紙ナプキンに包むのがスマート。レモンやオレンジは、しぼってグラスに入れてもよい。ピックに刺さったオリーブやチェリーは、そのまま食べてOK。ピックはコースターや紙ナプキンの上へ。

バーテンダーとの接し方は?

バーは、リラックスした気分で楽しむ場。カクテルについての素朴な疑問や酒の種類など、バーテンダーに気軽にたずねてみるとよい。カクテルを味わいながらバーテンダーとの会話を愉しむのは、バーの醍醐味だ。ただし混雑時には配慮するなど大人の対応を。

ショートとロングの違いとは?

カクテルには、味が落ちる前に短時間で飲み切りたいショートドリンクと、時間をかけて味わうロングドリンクがある。
 ショートは10~20分で飲むのが目安。ショートはアルコール度数が高めで脚つきのカクテルグラスに注がれるものが多く、ロングは大きめのグラスに氷が入っているものが多い。

マドラーやストローはどうする?

マドラーや極細のストローは混ぜるためのもの。マドラーは混ぜたら出して紙ナプキンの上に置く。ストローはさしたまま混ぜながら飲む。
そのままでは飲みにくいフローズンカクテルなどには、細いストローが2本添えられることが多い。1本が詰まってもいいようにとの配慮で、これは2本揃えて使う。ただし太いストローであれば1本で飲む。

バーでの正しいふるまい方を学んだら、早速実践と行きましょう。でもその前に、カクテルの正しい知識を身につければ、もっと愉しめます。京王プラザホテルの渡辺一也さん監修の『基本のカクテル手帖』で、カクテルの基本をおさらいしてはいかが。 

 

監修:渡辺一也(わたなべ かずや)/京王プラザホテル料飲部長。日本ホテルバーメンズ協会(H.B.A.)名誉顧問。1986年、「セレブレーション」にてH.B.A.主催創作カクテルコンペティションに優勝。2005 年、東京都優秀技能者(東京マイスター)知事賞受賞。2011年には現代の名工を、2012年には黄綬褒章を受章した。カクテルを通して飲酒文化の発展に努め、シャンパーニュ騎士団シュヴァリエにも叙任されている。

撮影:西山 航