【コラム】ベースが変わるだけであとは同じ!の定番カクテル5種。 覚えておきたい黄金レシピ・その1

いざ、カクテルを飲もう、という場面。本当はもっといろいろ飲んでみたいのに、種類が多すぎてよくわからないからと、いつもジン・トニックを飲んでいたりしませんか。覚えたいけれど種類が多すぎてなかなか…というかたにお勧めなのは、ベースを変えるだけでそのほかの配合は同じ、というカクテルの黄金レシピ。スピリッツの違いがわかれば、今飲みたいカクテルも見えてきます。カクテルの正しい知識と愉しみ方を指南してくれる『基本のカクテル手帖』からご紹介します。

アルコール度数の高いスピリッツは、酸みと甘みを加えるととても飲みやすくおいしくなるものだ。これはカクテルの定石であり、そのためベースのスピリッツ以外がまったく同じレシピのカクテルがいくつかある。カクテルの覚え方のひとつとして知っておいてもよいだろう。まずは、なんと5つものスピリッツに共通したレシピがこれ。どれも定番のカクテルだ。




「ジン」ベースなら…ホワイト レディ


白い貴婦人の清楚な外見と洗練された味わい
清楚な乳白色の外見と洗練された味わいは「白い貴婦人」の名にふさわしい。ジンとホワイトキュラソー、レモンジュースの組みあわせはシンプルでありながら甘みと酸みの調和が絶妙。ジンをブランデーに替えると「サイドカー」になることから「ジン サイドカー」の別名も持つ。

ドライジン…30ml
ホワイトキュラソー…15ml
レモンジュース…15ml

シェーカーに氷とすべての材料を入れてシェークし、グラスに注ぐ。

「ウオッカ」ベースなら…バラライカ


楽器の名がつく爽やかなカクテル
バラライカは、三角形のボディをしたロシアの弦楽器がその名の由来。ウオッカに柑橘系の爽やかな香りが広がって、ほどよい甘さも感じられる人気のカクテル。

ウオッカ…30ml
ホワイトキュラソー…15ml
レモンジュース…15ml

シェーカーに氷とすべての材料を入れてシェークし、グラスに注ぐ。

「ラム」ベースなら…エックス ワイ ジィ


「これ以上はない」と言わせる自信に満ちた1杯
アルファベットの終わりがその名であることから「最後のカクテル」と言われるが、そこから派生して「これ以上よいものはない」「今夜はこれで終わり」など、多様な意味を持つ。ホワイトラムとキュラソー、レモンジュースが溶けあった、爽やかな酸みの飲み口のよいカクテル。

ホワイトラム…30ml
ホワイトキュラソー…15ml
レモンジュース…15ml

シェーカーに氷とすべての材料を入れてシェークし、グラスに注ぐ。

「テキーラ」ベースなら…マルガリータ


亡き恋人に捧げたテキーラベースの代表的なカクテル
1949年、全米カクテルコンクールで入賞したジャン・デュレッサー氏の作品。若くして亡くなった恋人の名をつけて捧げたという逸話もある。バリエーションが多く生まれたが、塩でのスノースタイルとテキーラの風味を生かした組みあわせが、このカクテルの代名詞と言える。

テキーラ…30ml
ホワイトキュラソー…15ml
レモンジュース…15ml
塩…適量

シェーカーに氷とテキーラ、ホワイトキュラソー、レモンジュースを入れてシェークし、塩でスノースタイルにしたグラスに注ぐ。

「ブランデー」ベースなら…サイドカー


シェイクスタイルの基本となるシンプルなレシピ
スピリッツにホワイトキュラソー、レモンジュースを組みあわせるバリエーションのひとつで、シェークスタイルの基本形とされる。ブランデーベースのサイドカーはブランデーのコクとキュラソーの香り、レモンの酸みが溶けあい、バランスのよいフルーティーさを堪能できる。

ブランデー…30ml
ホワイトキュラソー…15ml
レモンジュース…15ml

シェーカーに氷とすべての材料を入れてシェークし、グラスに注ぐ。

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●【コラム】大人のたしなみ、バーで正しくカクテルを愉しむための基礎知識

監修:渡辺一也(わたなべ かずや)/京王プラザホテル料飲部長。日本ホテルバーメンズ協会(H.B.A.)名誉顧問。1986年、「セレブレーション」にてH.B.A.主催創作カクテルコンペティションに優勝。2005年、東京都優秀技能者(東京マイスター)知事賞受賞。2011年には現代の名工を、2012年には黄綬褒章を受章した。カクテルを通して飲酒文化の発展に努め、シャンパーニュ騎士団シュヴァリエにも叙任されている。

撮影:西山 航

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