【コラム】カレーをおいしく食べる! 銀座の名店に教わるインドの定食の楽しみ方

本格的なインド料理のお店に行くと、写真のようなセットメニューで出されることも多いですね。オーダーしたカレー以外にも色々なボウルが並んでいるので、一体どのようにして食べたらよいのか、迷うかたも多いのでは。そこで、東京・銀座の名店「ナイルレストラン」三代目のナイル善己さんに、このような“定食”スタイルでのおいしい食べ方を教えていただきました。

最近日本のインド料理店でも見かけますが、現地の食堂ではセットメニューが定番です。
ステンレスの大皿の中央にパンやご飯を盛り、その周りにカレーが入った小さなステンレスのボウルがぐるりと並びます。
この定食を北インドでは「ターリー」、南インドでは「ミールス」と呼びます。
では南北の違いはというと、それぞれの地方のカレーが並ぶ程度。あまりありません。

【ターリー】

【ミールス】

ボクが撮影した、北インドの「ターリー」(上)と南インドの「ミールス」(下)。
通常パンはチャパティが多いけど、たまたまナンでした。
南インドはよくバナナの葉をお皿代わりにします。
それにちなんでステンレスのお皿にバナナが敷いてあることも。



食べ方はパンの場合、一口大にちぎってくぼみをつけてスプーンのようにし、カレーをすくいます。
ご飯の場合は、カレーをご飯にかけてしっかり混ぜてください。
またカレーは2種以上混ぜると、新しい味が生まれておいしいですよ。
ライタ(ヨーグルトサラダ)やチャトニー(ペースト状の常備だれ。チャツネ)、アチャール(野菜のオイル漬け)など、いろいろ混ぜるのもおすすめ。
辛み、酸味、甘みのバランスを自分好みにして、自由に食べるのが醍醐味です。

そしてやっぱり一度は試してほしいのが、手で食べる、通称「手食(てしょく)」(仲間うちでこう呼んでいます)。



これが「手食」!  一口大に山高く形作って、親指で押し出すように口に入れます。


ご飯の場合は、右手の小指以外でカレーとご飯をしっかり混ぜ、ご飯を軽くつぶすように山高く一口大にまとめます。
そして4本の指でつまんで手を返し、親指で押し出すように口に運ぶ。
そうすると指が口の中に入ることはないんですよ。
とはいえ、ボクはあまり手食が好きではありません。
なぜなら手が汚れると、すぐに別の作業ができないから。
不便だなあと思ってしまいます(笑)。


いろいろ混ぜたりして、自分なりにカスタマイズするのがコツなんですね。
ナイルさんの著書『「ナイルレストラン」ナイル善己の やさしいインド料理』には、自宅で作れるインド料理のレシピも多数紹介されているので、こちらもぜひご覧ください。




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ナイル善己(ナイル よしみ)/1976年、東京生まれ。インド独立運動家の祖父A.M.ナイルが開いた日本最古の本格インド料理店「ナイルレストラン」の三代目。都内のレストランを経てインドへ渡り、南インド・ゴア州の五つ星ホテルで修業を積む。作りやすさとおいしさを追求する姿勢に定評があり、テレビや雑誌でも活躍中。

撮影:高橋栄一、ナイル善己

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