【コラム】ベースが変わるだけであとは同じ!の人気カクテル5種。 覚えておきたい黄金レシピ・その2

「ベースを変えるだけで異なるカクテルができる」シリーズの第2弾として、本日はライムジュースを使ったカクテル5種をご紹介します。あの有名なカクテルも登場。夏の名残、あなたは何ベースのカクテルを飲みたい気分ですか? カクテルの正しい知識と愉しみ方を指南してくれる本、『基本のカクテル手帖』からのご紹介です。

アルコール度数の高いスピリッツは、酸みと甘みを加えるととても飲みやすくおいしくなるものだ。これはカクテルの定石であり、そのためベースのスピリッツ以外がまったく同じレシピのカクテルがいくつかある。カクテルの覚え方のひとつとして知っておいてもよいだろう。爽やかなライムは、スピリッツと好相性。ベースを変えるだけで、いくつもの定番カクテルとなる。

ベース+ライムジュース+グレナデンシロップ



「ラム」ベースなら…バカルディ カクテル


最高裁の判決で有名になったメーカー考案カクテル
ラムブランドのバカルディ社が自社製ラムの販促用に考案したカクテル。このバカルディをバカルディラム以外のラムで提供したバーに対し、1936年4月、ニューヨーク州最高裁が「バカルディにはバカルディラムを使わなければならない」という判決を下したことで有名になった。

バカルディラム(ホワイト) …45ml
ライムジュース…15ml
グレナデンシロップ…1tsp.(バースプーン1杯分=約5ml)

シェーカーに氷とすべての材料を入れてシェークし、グラスに注ぐ。

「ウイスキー」ベースなら…ニューヨーク


ニューヨークの夜のドラマを思わせるカクテル
アメリカ最大の都市の名を冠したスタイリッシュなカクテル。ベースのウイスキーはライかバーボンを使うが、すっきりしているのに香り高く、甘みもある洗練された味わいで、大都会の夜のドラマも想起させる。オレンジピールのしぼり方で微妙な苦みを加えるのも味わいの奥行きになる。

ライウイスキーまたはバーボンウイスキー…45ml
ライムジュース…15ml
グレナデンシロップ…10ml
オレンジピール…適量

シェーカーに氷とウイスキー、ライムジュース、グレナデンシロップを入れてシェークし、グラスに注ぐ。オレンジピールをしぼって飾る。

「ブランデー」ベースなら…ジャック ローズ


バラ色が美しい気品漂う大人の味わい
カクテル名はアメリカ産のアップルブランデー「アップルジャック」に由来するが、近年では、フランス産のカルバドスを使うのが定石。甘酸っぱさと芳しい香り、そしてバラの花のような美しい色彩が相まって、気品のある大人の女性によく似あう、魅力的な1杯を形づくる。

カルバドス…30ml
ライムジュース…20ml
グレナデンシロップ…10ml

シェーカーに氷とすべての材料を入れてシェークし、グラスに注ぐ。


ベース+ライムジュース



「ジン」ベースなら…ギムレット


ハードボイルド小説に登場する有名カクテル
レイモンド・チャンドラーの小説『長いお別れ』に出てくる「ギムレットには早すぎる」という名セリフで有名になったカクテル。19 世紀末ごろ、英国海軍の軍医、ギムレット卿の提唱で、ジンをライムジュースで薄めて飲むようになったものがギムレットになった、と言われている。

ドライジン…45ml
ライムジュース…15ml

シェーカーに氷とジン、ライムジュースを入れてシェークし、グラスに注ぐ。

「ウオッカ」ベースなら…スレッジ ハンマー


ガツンとくる辛口強めカクテル
「スレッジハンマー」は「大きなハンマー」の意味。ギムレットのベースをウォッカに替えたもので、キリッと辛口。アルコール度数も高く、パンチの効いた1杯。

ウオッカ…45ml
ライムジュース…15ml

シェーカーに氷とすべての材料を入れてシェークし、グラスに注ぐ。

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監修:渡辺一也(わたなべ かずや)/京王プラザホテル料飲部長。日本ホテルバーメンズ協会(H.B.A.)名誉顧問。1986年、「セレブレーション」にてH.B.A.主催創作カクテルコンペティションに優勝。2005年、東京都優秀技能者(東京マイスター)知事賞受賞。2011年には現代の名工を、2012年には黄綬褒章を受章した。カクテルを通して飲酒文化の発展に努め、シャンパーニュ騎士団シュヴァリエにも叙任されている。

撮影:西山 航

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