【コラム】エッグベネディクトの次は何が来る? おいしい世界のアレンジパン5選

パンをアレンジして食べる、というとサンドイッチやホットドッグなどが思い浮かびますが、日本でも知られるようになってきたエッグベネディクトをはじめ、世界のアレンジパン事情、気になります。そこで本日は、東京製菓学校パン科の皆さんが監修した本『いちばんくわしい パン事典』から、5つの国のアレンジパンをご紹介します。「パンはそのまま食べるのもおいしいですが、国によっては意外なものと組み合わせて食べるアレンジメニューが存在します」。

エッグベネディクト/アメリカ

アメリカではブランチの定番メニューです。イングリッシュ・マフィンを水平に割り、表面をカリッと焼いてハムやベーコン、ポーチドエッグなどをのせ、卵黄やバターを使ったオランデーズソースをかけたもの。パンにからむ卵とソースのトロリとした食感が絶妙です。お店や地域により様々なレシピがあり、日本でもよく見かけるようになりました。

*バターを塗って焼いたイングリッシュ・マフィン
*ポーチドエッグの上にはオランデーズソース
*パプリカやこしょうなどを好みでトッピング

バイン・ミー/ベトナム

ベトナムは19世紀末にフランスの植民地だったこともあり、パンを食べる習慣が暮らしに浸透しています。街の屋台でよく見かけるバイン・ミーは、食べきりサイズのフランスパンに切り込みを入れ、レバーパテを塗って、ハムやなます、パクチーなどをたっぷり挟みます。そこへベトナムのしょうゆ「ヌクマム」をふりかけて完成。

*食べきりサイズのフランスパン
*レバーパテ、酢漬けの人参や大根が入っている
*調味料はヌクマム(魚醤)パクチーもたっぷり!

ブリヌイ/ロシア

ロシアの春祭り「マースレニッツァ」で食べられてきた伝統的なクレープ状のパン。丸い形は太陽を意味します。現在は、前菜やメインの食事、おやつなど日常的に食べられています。イーストを使っているため生地に気泡があり、ふんわりした口あたり。ジャムやはちみつの他、サワークリームやイクラ、サーモンなどを添えていただきます。

*クレープのような薄焼きの生地
*おやつならジャム。食事ならイクラやサーモンをトッピング

バルックエキメキ/トルコ

トルコ・イスタンブールの名物サンドイッチ。水平に切り込みを入れたエキメキというパンに、香ばしく焼いたサバとスライスした玉ねぎなどを挟み、レモン汁と塩をかけていただきます。日本でも最近「サバサンド」としてブームになり、エキメキの代わりに食パンやピタパンを使ったアレンジレシピも生まれています。味つけも、好みで楽しめます。

*フランスパンのような棒状の「エキメキ」
*鉄板で焼いたサバと、玉ねぎ、トマト、レタスなどの生野菜が入っている

パンツァネッラ/イタリア

古くなって乾燥したパンを有効活用するために考案された、トスカーナ地方の郷土料理です。食欲のない夏にもおすすめの、パンサラダです。パンを水に浸して水分を含ませたら、カットした野菜と一緒にオリーブ油やワインビネガーなどで和えるだけ。やわらかくなったパンと、シャキッとした野菜の組み合わせを楽しみます。

*堅くなったパンは水に浸して水気を絞りちぎって入れる
*味つけはビネガー、オリーブ油、塩、こしょうなどで




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監修:東京製菓学校パン科/1954年開校。和菓子、洋菓子、パンのプロを育てる専門学校。実践的なカリキュラムや最新の特殊設備の他、国内外でトップレベルの講師陣など、あらゆる面でサポートする。夜間部もある。パン科も実践を重視。実習授業が全体の80%を占め、ヨーロッパの伝統的なパンから調理パンまで、日本で売られているあらゆるパンの製造法が学べる。また、石窯での製パン技術や天然酵母の扱い方など、高度な製パン技術を習得できる。
http://www.tokyoseika.ac.jp/

イラスト:越智あやこ

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