塩「少々」と「ひとつまみ」の違いとは? 初心者でも絶対失敗しない、料理上手になるための3つのポイント

「塩少々」と「塩ひとつまみ」の違いはわかりますか? レシピを見て新しい料理にチャレンジしたら、なぜか思ったような仕上がりにならなかった、というかたは要チェック。あなたの認識は間違っているかも。「意外かもしれませんが、料理上手になるには基本を守ってレシピどおりに作ることが、いちばんの近道」と言うのは人気の料理研究家・藤井 恵さんです。レシピに忠実に作るために覚えておきたい材料のはかり方や火加減について、教えていただきます。

“マニュアルどおり”で味が決まる!

レシピ本を見て料理をするとき、ついつい自己流のアレンジをしていませんか? レシピはおいしい料理のために考え抜かれた設計図。分量、切り方、加熱時間など、すべてに理由があるのです。レシピを忠実に守ると、ピタリと味が決まるもの。3つのポイントを押さえれば、ビギナーでも必ず上手に作れます。

Check 1 材料・調味料を準備してからスタート!

調理をスムーズに進めるには、下準備が大切。事前の段取りで、料理の仕上がりにも差が出てきます。

とくにビギナーは、火を使いはじめるとあせってしまいがち。加熱調理中は、「野菜がしんなりしたら」とか「カリッと焼けたら」など状態を見極めながら調理を進めなければなりません。この見極めが調味料を入れるタイミングにつながります。タイミングを逃さないためにも、必要な材料・調味料ははかっておく、合わせ調味料は混ぜておくなどの下準備が大切です。

※計量した調味料は、小さいボウルや計量カップに入れて、使う順に並べておくと便利!

Check 2 目分量はNG! 計量はきちんと

調味料は、正しくはかれば味がビシッと決まります。同じ1杯でも山盛りや少なめでは、味にブレが出てしまいます。

計量スプーンの1杯は、粉や顆粒は山盛りすくって、スプーンの柄ですりきりにしたもの。しょうゆなどの液体は、スプーンが浅いか深いかではかり方が変わります。下の写真のように深いものは、縁の高さまで。浅いものは表面張力で少し盛り上がった状態が1杯です。

〈 手ばかり 〉
【少々】親指と人さし指ではさんだ量。約小さじ1/8。



【ひとつまみ】親指、人さし指、中指の3本でつまんだ量。約小さじ1/5。



〈 計量スプーン 〉(液体のはかり方)
【大さじ1(深いスプーン)】縁の高さまで。浅いスプーンの場合はプクッと盛り上がるまで。



【大さじ1/2(深いスプーン)】見た目で1/2の深さまで入れる。浅いスプーンは2/3の深さまで。



〈 計量スプーン 〉(粉・顆粒のはかり方)
【小さじ1】山盛りすくってから、スプーンの柄ですりきります。



【小さじ1/2】1杯をすくい、中央に線を入れて余分を取り除きます。

Check 3 メリハリのある火加減で

火加減は、おいしさを左右する重要ポイント。レシピに「にんにくの香りが立つまでは弱火、野菜を入れたら強火」とあったら、そのとおりの火加減でメリハリをつけることが大切です。

たとえば、餃子を蒸し焼きにする際に、焦げるのを怖がって弱火で焼いてしまうと、皮がふやけてのび、食感が悪くなる原因に!

ちなみにレシピに書いてある火にかける時間は、煮立ってからの加熱時間。沸騰するまでの時間は入っていないので注意しましょう。
※レシピに何も指示がない場合は中火で。中火を基本にして、「強めの中火」「弱めの中火」もよく使います。肉じゃがも、煮立ったら中火にし、調味してからは弱めの中火にしてコトコト煮ることで、ふっくら柔らかく煮上がります。

【弱火】鍋底に直接火が当たらないくらいの火加減。
【中火】鍋底に火の先が当たるくらいの火加減。
【強火】鍋底全体に火が当たるくらいの火加減。


わかっているようで、実は曖昧だった「少々」と「ひとつまみ」の違いも、これでバッチリですね。藤井 恵さんの著書『動画でわかる! 藤井恵の基本のお料理教室』では定番料理の作り方を、料理初心者にもわかりやすく動画でもご紹介しています。早速チェックして、おいしい料理を作りましょう。



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藤井 恵(ふじい めぐみ)/料理研究家。管理栄養士。女子栄養大学栄養学部卒業。ふだんのおうちごはんをおいしくてヘルシーな特別な一品に仕立てるワザで大人気。本書は料理家生活22年、二女の社会人デビューを記念して上梓。すべてのお料理ビギナーに「失敗しないコツ」と「ラクに楽しく」のメッセージを込めた一冊。著書多数。

撮影:野口健志

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