【レシピ・里芋とシナモンの寒天クッキー】米粉と寒天で作る、からだにやさしいお菓子

本日ご紹介するのは、米粉や寒天を使って作る、身体にやさしいお菓子です。教えてくださるのは、アレルギー対応料理教室『コメコメ・キッチン』を主宰する伊藤ミホさん。食物アレルギーのお子さんのために考案した数々のレシピから、旬の食材を使った、里芋とシナモンの寒天クッキーをご紹介します。
材料(約10個分)
- 【A】製菓用米粉
- 45g
- 【A】甜菜糖
- 20g
- 【A】粉寒天
- 6g
- 【A】シナモンパウダー
- 小さじ1/3
- 【A】自然塩
- ひとつまみ
- ショートニング
- 20g
- 里芋(軟らかくなるまで加熱し、皮を剥いたもの)
- 35g
- ココアペースト
- 低糖シロップ
- 小さじ1/2
- ココアパウダー
- 小さじ1/4
作り方
- 1
はかりの上にボウルを置き、ポリ袋の口をひっかけてAの粉類をはかり入れる。
- 2
ポリ袋の中に空気が入るようにして袋の口をおさえ、手のひらの上でポンポンとはずませる。何度か繰り返すと、中の粉類がまんべんなく混ざる。
- 3
粉の上にショートニングをはかり入れる。粉の真ん中に落とすと粉類をまぶしやすい。
- 4
袋の上から両方の手のひらで粉とショートニングをスリスリとすり混ぜる。手の温かさでショートニングを溶かして粉の表面になじませるイメージで。
※袋の内側にショートニングがくっついたら、そこを目がけて粉をスリスリとこすりつける。 - 5
里芋を少量残して加える。里芋についた水滴は拭き取る。水が入って焼き上がりが固くならないようにするひと手間。
- 6
手のひらの上で袋の中身をスリスリし、里芋がつぶれて生地全体にいきわたるようにこね混ぜる。里芋の塊があるとサックリと焼き上がらない。
- 7
時々、袋の端をつかんでピンと伸ばし、パッパと振り、袋の内側にくっついた生地を落として一緒にこねる。
- 8
生地の全体をこねて状態を見てから、残しておいた里芋を加える。扱いやすい固さになっていたら里芋は加えない。
- 9
ラップに生地をはさんで手でギュー、ギューと押して平べったくする。最初から麺棒で伸ばすと崩れやすいが、手であらかた伸ばしておくとラクチン。
- 10
ラップの上から麺棒でコロコロ。約3mmの厚さに伸ばし、型で抜く。
※ショートニングが溶けていて型抜きしにくいほど生地が軟らかい時は、冷蔵庫に30分ほど入れる。 - 11
残った生地はラップに包んでおにぎりのように握ってまとめ、またラップにはさんで麺棒で伸ばして抜く。
- 12
160℃に温めたオーブンで27〜30分ほど焼く。焼き上がったらオーブンから出して天板の上で冷ます。
※指先で触ってフニャッとするようなら、温度を下げて焼き時間を延ばす。里芋の水分をしっかり飛ばすことが、サクッとおいしいクッキーにするポイント。 - 13
低糖シロップとココアパウダーをグルグル混ぜてココアペーストを作る。混ざりにくいので、しばらくグルグルする。
- 14
爪楊枝の頭にココアペーストをつけて、冷ましておいたクッキーのハリネズミの目の部分と鼻の部分にチョンチョンと塗る。常温に置いてココアペーストを乾かす。
Point

伊藤ミホ(いとう みほ)/東京都在住。外資系総合商社勤務を経て、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジデザイン学部 修士課程に学ぶ。帰国後、環境と健康をテーマとした雑誌の編集部に所属。イタリア スローフード協会発『slow』日本語版・季刊誌『スローフード』の編集を担当。出産した長男に重度の食物アレルギー、アトピー、喘息があったため、小麦・卵・乳製品・大豆・ナッツを使わないお菓子や料理を工夫しながら作るようになる。東日本大震災を機に、被災地に義援金を送るためにアレルギー対応料理のレシピを教える活動を始める。退職後、小麦・卵・乳・ナッツなどを使わないアレルギー対応料理教室『コメコメ・キッチン』を主宰。現在、食物アレルギーを持つ子を育てるママやグルテンフリーに関心を持つ人たちを対象として、「からだにやさしく、おいしい食」を伝える活動をしている。
「コメコメ・キッチン」http://komekomekitchen.blog.fc2.com/
撮影:坂齊 清
寒天を使って、サクサクおいしい! 米粉のクッキーとタルト

米粉のお菓子が、おいしく、かんたんに作れる! 本書でご紹介する米粉クッキーやタルトは小麦・卵・乳製品・大豆・アーモンド・落花生を使わず、米粉に寒天や野菜を組み合わせて作ります。ガツンとくる甘さや濃厚さはありませんが、毎日のごはんのように体に…