【レシピ・いちごミルクのジェラート】簡単!混ぜて冷やして練るだけ

暑い日に食べたいのは絶品ジェラート。この夏は本格的なジェラートを手作りしてみませんか。その手順は意外なほど簡単です。みんな大好き「いちごミルクのジェラート」も、ドライいちごを使うので季節を問わずおいしく作れます。
東京・神楽坂でジェラートとイタリア菓子の教室「giglio(ジリオ)」を開く齋藤由里さんに、素朴で食べ飽きないジェラートのレシピを教えていただきました。
材料(3~4人分)
- ドライいちご
- 50g
- 卵白
- 2.5個分
- 【A】牛乳
- 250㎖
- 【A】生クリーム
- 50㎖
- 【A】いちごジャム(低糖)
- 40g
- 【A】練乳
- 13g
作り方
- 1ドライいちごは粗く刻み、ボウルにA とともに入れてしばらくおいてやわらかくし、ハンディブレンダーでなめらかにする。
- 2
別のボウルに卵白を入れ、ハンドミキサーでムース状に泡立てる。
- 3
1 に2 を加えてゴムべらで卵白が残らないように混ぜ、容器に入れて蓋をする。冷凍庫で冷やし固めながら下記を参考に数回混ぜる。冷凍時間は季節や冷凍庫の環境によってさまざま。最初に冷凍庫へ入れたら30 ~ 60 分を目安に様子をみてください。作業は、溶けないようにできるだけ手早くしましょう。この作業を夜から始めると、寝られなくなるのでご注意を。
- 4
1回目の混ぜる・練る
ところどころ固まりが。底からすくうように混ぜ、固まりをつぶしながらなめらかにし、冷凍庫へ。 - 5
2回目の混ぜる・練る
全体に固まりはじめています。底からすくってはスプーンの背で押しつぶすように、を繰り返してなめらかな状態にします。冷凍庫へ戻します。 - 6
3回目の混ぜる・練る
周りはスプーンが入りにくくなってきます。底から掘り起こし、スプーンの背でつぶします。全体になじませて冷凍庫へ。力が必要です。 - 7
4回目の混ぜる・練る
なめらかなまま固まった状態。同じように底から掘り起こしてはスプーンの背でつぶす作業を繰り返します。このままでも食べられますが、安定させるため少し冷凍庫へ。 - 8
でき上がり
Point 1
いちごをドライフルーツにしたもので、甘みを添加しているものがほとんど。メーカーによって固さが異なるが、ジェラートにはやわらかいタイプが使いやすい。ドライいちごやドライストロベリーの名で出回っています。
Point 2
このタイプのジェラートはスプーンだけでも仕上げられますが、3、4回目でハンディーブレンダーを使うと、よりふわっとなめらかな仕上がりに。ハンディブレンダーは角度を変えて、均一に空気が入るように使いましょう。最後はスプーンで平らにととのえます。
Chef’s voice
この配合は卵白と生クリームが入るので、材料どうしが無理なくなじみ、とろみもついて作りやすいですよ。卵白はムラなく混ぜるために泡立てるので、固く立てる必要はありません。いちごが固ければ、あらかじめ牛乳にひたして電子レンジで軽く温めるとやわらかくなってくだきやすくなります。ドライフルーツを使うと風味が安定するので季節を問わずおいしく作れます。
齋藤由里(さいとう ゆり)/お菓子作り好き、イタリア好きが高じてジェラートとお菓子作りを習うためイタリアへ。修業中にマシンがなくともイタリアンジェラートが作れるのではないかと考え、帰国後研究を重ねて、神楽坂の自宅でジェラートとイタリア菓子の教室「giglio(ジリオ)」を開く。イタリアの味を広めるとともに珍しいフレイバーのジェラート作りにも取り組み、遠くから通う生徒さんも。グループレッスン、プライベートレッスンのほか、不定期でカフェイベントを開催。
https://gigliodolce.jimdo.com/
撮影:西山 航
おうちで作る イタリアンジェラート

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