プロに教わる、クリスマスのおもてなし。きんとんの和菓子「聖夜」を作ってみよう

クリスマスの足音が近づいてきました。今週はこの時期にぴったりの和菓子を、家庭料理の大家・榊せい子さんに教えていただきます。「クリスマスの頃には遊び心を加え、きんとんのツリーを。同じ材料でも、見た目で季節を表すのが和菓子作りの楽しみのひとつです」。
材料(10個分)
- 小豆のこし餡(市販品)
- 130g
- 白のこし餡(市販品)
- 380g
- 食用色素(緑)
- 少量
- (あれば)銀箔
- 適宜
作り方
- 1小豆のこし餡は、1個13gの餡玉にする。
- 2少量の水に食用色素(緑)を溶かす。白のこし餡のうちの300gに少しずつ加えながら緑に着色する。
- 3きんとん通しで2を漉し、そぼろにする。
- 4残りの白のこし餡は裏漉し器で漉して、細かいそぼろにする。
- 5ツリーに見立てて、小豆の餡玉に、緑のそぼろを上が細くなるようつけ、白のそぼろを雪に見立てて部分的につける。
- 6仕上げに銀箔をてっぺんにあしらう。
Point
きんとん通しきんとんを作るときに欠かせない道具です。餡を裏漉ししてそぼろ状にし、先の細い箸を用いて餡玉の上にのせていきます。藤や竹製のものが本格的ですが、ステンレス製のものが扱いやすく便利です。
市販の餡でも作れますが、ぜひ手製で餡から作ってみてください。ご紹介した榊せい子さんの著書『12か月のおうち懐石』では、電子レンジも使った、ご家庭でも作りやすい餡のレシピをご紹介しています。
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榊せい子(さかき せいこ)/料理家、裏千家正教授。1948年三重県伊賀市生まれ。帝塚山学院大学美学美術史学科卒業。父は書家の、故・榊 莫山。中学の頃から母について茶道を学ぶ。現在は、伊賀上野の邸宅で茶道を教えながら、四季折々の料理とお菓子でもてなす茶事・茶会を開く。著書は『榊 莫山家の茶懐石のおもてなし』『季節を愉しむ きものごよみ』(ともに世界文化社刊)。
撮影:森山雅智
12か月のおうち懐石

家庭料理の大家・榊せい子先生が作る和食や懐石料理。ご飯の炊き方から、家庭で美味しく作りたい「ごま豆腐」「鯛の昆布締め」「かぶら蒸し」「白和え」「西京焼き」など多くの和食レシピを、初心者目線でやさしく解説しています。この一冊で和食の基本~アレ…